【全3巻のうち2巻まで読破】肩をすくめるアトラス (アイン・ランド著)

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「肩をすくめるアトラス」の感想

以前に少し紹介しました。2巻まで読破しましたので、また感想を書いとこうと思います。

これは、言ってみれば、世の中の会社内での争いが語られています。能力もあって、やる気もあり、ビジョンもあってという主人公(ダグニー)がいるのですが、じゃぁ、彼女が大活躍して終わりなのかといえば、そうは簡単には行かないのです。彼女のような人々と対峙するかのように、特段能力があるわけではないが、コネがあったりする人々がいて、彼らのほうが幅を利かせているという現実があります。そういった環境の中で、彼女が非道な仕打ちを跳ね返しながら、色々なことをやり遂げていくというストーリーです。

また、この物語において、技術者(特に優秀でやる気のある技術者)の著しい軽視が行われています(装置さえあれば、あとは誰でもできるだろみたいな)。で、その結果、今までうまく行っていた事がうまくいかなくなって、物資が不足し始めたり、皆が無茶苦茶困ったりします。この部分は、正直なところ、今の日本と被る部分を感じますね。。。。)。

私の身の回りの仕事関係でも実際にオペレーションを実行する人が軽く見られているというか。。。「机上で計画を立てたりして、指示する人が偉いんだ」という空気は正直私は感じていますよ。実際には、指示する人、オペレーションする人いずれも大事で、どちらかというと、指示する人は取り替えが効くと思うのですが、オペレーションする人(その中でも特に優秀な人)はいないとすぐに困ると思います。もちろん色んなケースがあって、指示する側でオペレーションまでできる人もいると思います。

3巻で完結になっていて、私もまだ最後まで読んでないのでハッピーエンドかバッドエンドかはまだ知らないです。

ちなみにこの本はかの有名な元FRB議長アラン・グリーンスパンも読んでいるそうです。結構アメリカでは有名な小説らしいです。私が結構驚いたのは、アメリカでもこのような事について共感する人が多いという事です。

まだ読んでない人向け(本のリンク)

結構面白いし、比較的読みやすいとは思います。

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